『デジタル比重・塩分濃度計ＭＳ−３１』
【以下メーカーブログより】
「また塩分濃度計かよ。」なんて言わないでください。
これは屈折計に付いているオマケみたいな比重と違って、
ちゃんとした比重と塩分濃度の両方が表示できるんですぅー！
分解能も精密なので、海水の比重測定はもちろん、汽水の管理、
金魚、メダカなどの塩浴など、塩を使うあらゆる面で役に立つと思います。
サイズはデジペーハーよりスリムですが、全長は３センチくらい長い感じです。
ボディーは丸みのある三角形で、
使用電池が単４乾電池なので、本体の厚みはあります。
操作は電源とモードを兼ねる１ボタンのみなので、使い方は至って簡単です。
▼電極部
導電率より塩分濃度を算出して、さらに比重換算するタイプです。
温度補正するための温度センサーとユニットになっています。
さっそく人工海水でサンプル液を作って測ってみましょう。
ボタンを押して電源を入れると、測定待機モードのアイコンが点滅します。
センサーをサンプル液に付けると自動で測定が始まります。
「ピロッ♪」っというアラーム音と共に、バックライトが点灯。
比重が測定されました。この間約３秒。はやい！！
連続測定できるので、１０秒あれば３本の水槽の比重が測れます（笑）
ただし、水流があると計測に時間がかかり、導電率から導いている特性上、
数値が若干低くなるので正確な値が得られないことがあります。
その場合はプラケースなどに飼育水を汲み取って測定するのが良いです。
さらにボタンを押すと、測定された塩分濃度が表示されます。
ＰＰＴは
parts
per
thousandの略で、1,000分の１すなわち‰（パーミル）のことです。
32.4‰の塩水ということですね。
百分率の％（パーセント）なら、この数値を1/10にすればいいので3.24％の塩水ということになります。
汽水の1/2海水とか1/4海水とかいうのは、この数値の半分または1/4にするわけなので、
％表示よりは‰のほうが割り算した数値が大きいので合わせやすいですね。
金魚などの塩浴でよく用いられる0.5〜0.6％の塩水は、
この器具だと5.0〜6.0pptと表示されます。
またさらにボタンを押すと、水温が表示されます。
水温表示はオマケみたいなもんですが、
内部的にはこの温度を補正値として塩分濃度から比重を割出しているので重要です。
ついでですので、自動温度補正（ＡＴＣ）が効いているのを実演してみましょう。
サンプル液の入っている容器をお湯につけて、液体の水温を上げてみました。
同じ塩分濃度の液体なのに、比重は先ほど1.025だったのが1.024になりました。
比重は水温が高ければ、数値が低くなるという特性がちゃんと再現されていますね。
他のフロートタイプや屈折計の比重は、指定された水温で測定しないとダメですが、
これならどんな水温だって大丈夫です！（ただし５０℃以下まで）
．．っていうか、このように水温で比重は変わってしまうので、
そもそも塩分濃度で合わせるようにしましょう！
たとえば、海水を水替えするときに、ちゃんと水温を合わせてから
塩を溶くのなら比重計で合わせてもいいのですが、
めんどくさいからといって水槽の水温と違う水温で比重を合わせて海水を作ると、
いざ水槽に入れると合わせたはずの比重が変わってしまいます。
塩分濃度を水槽と同じで作っておけば、そのようなことはありませんからね
乾電池は1〜2年持つそうですが、この蓋を外せば交換できます。
頑張れば爪で開けれないことはないですが、
無理しないで付属しているミッ〇ーマ〇ス型のオープナーを使用すれば、楽に開きます。
10円玉でも開きますが、金属だとだんだん削れてしまうので注意が必要です。
あと注意すべき点は、乾電池が入っていない状態で蓋をしてしまうと、
